名古屋で占いしている比良井しほりです。

対面鑑定メール鑑定

企業さんで講演させていただいたり
冊子に寄稿していたり
アプリになっていたり
講座の講師していたりする

占い師です。


こちらは占いを学びたい人や興味がある人とマニアックな雑感のブログになっております。


そう。
これはマニアック雑感なのか
それとも占いにかかわるような……


こちらで書かせていただこう、と。



「運命の人」



って言葉、ね。


色んな定義と解釈があって。
個人的には、たまたま出会って私の鑑定を受けてくださっている方も、
こうして何かのご縁でこのブログを読んでくださっているあなたも、何かの運命の人だわ。
とも思っていたりするのだけれど


どうも多くの方はそういう意味での解釈は成されないようで



「強力な寄り添ってくれるパートナーとなる、人」


という認識が多いのかな。


某SNSで「運命の人とどこで出会う？」
って話に、私は速攻で「そりゃ『遅刻しちゃう〜』言うてパンくわえて走ってたらどっかの角で出合い頭の事故して、『いってぇな！　前見て走れ』『それはあんたも同じでしょ！？』と、イライラしていたら実はそのメンズは転校生で、『しかも隣の席とか、すごく嫌なんですけど！』的なやつ」

と思ったら
既に投稿されている方がおり


既にブログに書かれていらっしゃる方もおり


王道なんだな。
やはりこのシチュ王道なんだな。


とか改めて思わされた訳ではあるのですが…


コホン。



私は以前

赤い運命の糸は、残念ながら一本ではなく
人によっては太いもの持ってる人も居るだろうし、目視できるかぎりぎりラインで切れそうなものもあるかもしれないし
色んな形状の赤い糸をたくさん持っているぜ。


なんてお話をしていたことがあったと思うのですが


敢えて。
それとは角度を変えてお話をしてみたいなぁと思ったのですよね。


「運命の人」
って質問を受けることもあるのではあるのですが


先ほどの王道の少女漫画あるある風なお話を持ってきましょう。


パンをくわえて走っていてぶつかって、尻餅ついて
「いった〜い！」
ってなったときに

「前見ろよな！」

とか感じ悪いそいつ。


そして、隣の席になっちゃったんだけれど、すんごい感じ悪いソイツ。


という物語序盤において
主人公友人が、ファーストフードや近所の駄菓子屋やよく入り浸るカフェなどではなく

「占い行こうよ！」

って声をかけてきたとします。
いいですね。
こういう少女漫画、だれか描いてください。

話を戻しまして……


下校した後に占いの店に行ってみて

「隣の席に座る男の子は運命の人です」

と、言われたとする。


主人公はなんて言うと思われますか？


「ありえないし！　あいつ、ホント感じ悪いし、そんなこと言わないで！　ホント最低なんだから！」


実際、主人公は思っている。

そして、これは序盤において友達が彼をフォローしたりした時の反応にもなるわけですわ。
「そう？　案外イケメンだったよね？　雰囲気は悪くなさそうだと思ったけど……」
「はぁ！？　アイツ感じ悪いし、目ぇおかしいよ！」
みたいな、ね？

当然。
「彼は運命の人だよ」

と言った占い師のところに、この主人公が足を運ぶことがあるとするのであれば
彼との関係性がいろいろ進んで行った結果
彼のことを好きだと自覚して、なおかつ問題を抱えている終盤にさしかかる頃だろう。

だいぶ、リピートしていただけない。

それまで占い師は食いつながなければならな……

いや、話がおかしい方向に行ったからやめよう。



運命の人というテーマで

面白いお話をしたいなぁと思って。


物語の中で既に先が決まるのであれば、「運命の人」というの出来るわけだ。

ただ
物語の序盤において「彼は運命の人だよ」とテンションがあまりに違う言葉を吐かれたとしても
主人公の役に立つとは到底思えない。
物語で差し込むのであれば、終盤でどうしようもない事態に詰まった時に
「そういえば、あの占い師さん！」とか思い出してもらえて、想像もしなかった角度のアドバイスを受けるとかの使い方になるわけで、
やはり占い師、それまで食いつながねば……

また、話がずれてきた。




でね。


既に物語が完結しているものに関しては「運命の人」があたかも一人に絞られて居るように作られている。

でも、実は連載だとそうではないんだよね。



ドラゴンボールの話をしてしまうと

私はブルマがベジータと結婚したことにひどい違和感を覚えていた。

悟空幼少期の頃に、ブルマとヤムチャは出会っており
互いに意識をする関係だった。

カップリングはこれしかないだろうと思えるほどに、二人の関係性は出来ていた気がしていた。

むしろ話の序盤で既にベジータが襲来し、なおかつ結婚してトランクスを生むことが想定されているならば、互いに意識し合う表記を物語の流れからしてあえてする必要もない。

スーパーサイヤ人が出てきた。

ベジータが出てきた。

この時に、ベジータとの子供が欲しい。
更なるサイヤ人が欲しい。

そんな事を作者が思ったときに、新たな人材を連れてくると関係性を新たに構築させねばならず、面倒だったので
ブルマに白羽の矢が立ったのではないかと思うのですね。

結果、ヤムチャは「過去の男」になっていくわけ。


なんて、私の勝手な想像だけれども、
概ねなベクトルを守ったり
キャラ崩壊を回避したり

はあるのだと思うけれど、人気でシビアな判断をされる連載は決まっていないことが多い気がする。

序盤ではヤムチャはブルマにとって運命の人扱いだった気がするけれど
物語が進むにつれて、トランクスを必要としたときにベジータがブルマの運命の人になった。


みたいな。


そうするとね。


先ほどの話に戻すとね？
パンをくわえてぶつかった主人公には、あこがれる好きな先輩が居てね。

先輩ラブだけど、なかなか近づけなくて……

でも、この時点で周りの読者が「やっぱ先輩ラブだし、その方がいい」
という風潮が強くなったら、運命の男調に出てきたぶつかった転校生は、実は当て馬みたいに使われていくんだろうし

そうでなくても。

先輩のことは凄く好きだったけれど、そこから学んだ何かがまたこう運命の人を運命の人たらしめる。

とか。


そんなことをあれこれ考えると
「そもそも結構身近に絡んでくれた人たちはすべて運命の人じゃあないのか？」

と、思う。
あとは「誰を選ぶか」。

物語の主人公は、筆者が「誰かを選ぶ」からね。
実際は連載の場合はオーディエンスを意識して編集担当さんと話し合って決まっていくことだと思うしね。

だし。

「そんな身近に絡んでくれる人なんか居ない」
なら、出会いが足りてない。

近隣に運命の人がいなかったら、さすがに運命の人だって人間だから
いきなり訪問してきて「やぁ。運命の人です」とか言わないし。


あの

それ、不審者だから気を付けて！


運命の人詐欺だから、気を付けてね！



運命の人って難しいんだよね。

パンくわえて走ってぶつかった主人公を思うと、「運命の人」に仮に出会えても認識するのに「タイムラグ」あること、解るよね？
「相手が運命の人である」ことと「運命の人だと認識する」ことは、イコールではない。

そして、それは相手も同じなので「タイムラグ」発生する。

かつ。
ドラゴンボールのブルマとベジータの話をしたから
「赤い糸は一本ではないかも」だよね？
環境によって変化することも、互いの選択によって変化することもある。


「運命の人だったら、すんなり上手くいくはずだよね」


と、思っている意見の方もあると思うのです。
「だって、物語は上手くいくじゃない！？」とか


少女漫画読み直して！
童話でもいいわ。
白雪姫でも、シンデレラでも読み直して！

すんなりハッピーエンドになった人、誰がいる！？
白雪姫死にかけてるし。
シンデレラも……割とハートが要る暴挙をやってのけたと思うよ？

想像してよ。
王子の嫁探しパーリーに、「居ちゃいけない」状態にさせられていた人が
魔法使いに力を借りて、綺麗な馬車とおべべは用意されても、顔晒して行くわけでしょ？
普通に想像すると、気づかれた時点でもうその後地獄でしょうよと思うと、なかなか踏み切れるヤツ少ないと思うよ？

そして「王子と出会って見初められる」ことを知っているリピート読者は
ついつい「知っている」からそのシンデレラのハートの強さに気づかないけれど
シンデレラその時点で「見初められる」とか思っていないからね！？
パーリー行きたいし、私だって行ってもいいでしょ？
王子様見てみたいよ……

そんな気持ちで「12時までやで」という条件をのんで、義理の姉たちも居て顔ばれしたらもうどんなことになるのかっていう場所に
こそっと参加してみたら
見初められて「踊ってください」言われて、その時は舞い上がっちゃって踊っちゃって

帰宅した義理の姉たちに「お前だろ」って即座に気づかれなかったのは、彼女たちの心理状態や性格や様々な要員が重なった結果論であって
「似ているけれど……あんな綺麗に着飾ったのはシンデレラのはずがない」と思わずに
義理の姉たちがものすごく冷静なタイプで「どう考えてもアイツだわ」と思ったら
帰宅してシンデレラ見つけた時点で追放して王子が探せない状態にしているはずだからね。
ここの「ありえない、ありえない。ちょっと無かったことにしておきたい」という気持ちが、実はシンデレラを助ける結果になって
ガラスの靴履いて証明できるところまで持って行っているからね？

案外、危険な道通っているんですよ。
「シンデレラみたいに素敵な王子様が」

シンデレラも決死の覚悟で、どこまで自覚していたのか不明だけれどだいぶんリスキーなことをして
王子から目視確認できる場所に体を持って行っているからね？


紆余曲折してみたり
危機に陥ってみたり
迷ったり
不安になったり
色々しているのよ。


「だから、占い師に聞くんじゃない？」


嗚呼！
嬉しい！


聞きに来てくれて嬉しい！

でも、
惜しい！

すごく惜しい！


先ほどの「パンくわえて走っている」主人公。
に、物語序盤で「彼は運命の人よ」と言われてもピンと来ない話はさせてもらったけれど

「私はピンとくるもん」

だよね。

そうだよね。

でも、それはすんごい惜しいんだわ。

何故なら
「あなたがピンときていても、彼は気が付いてないかもしれないから」
なのよ。

そして

「彼も私の鑑定を受けに来てくれて『転校初日にぶつかったパンくわえてた女運命の人だから』って伝える」
機会が、……あってもピンと来てなければ「違うし！　当たらねぇな！」ってなるとは思うし

こういうこと考えると、改めて占い師ってクレームリスクがすごい高い気がしてきた……
という、余談。
戻して


仮に「すんなり解ります」って人だったとしても


偶発的に二人がそれぞれ受けに来てくれるシチュエーションは


どんだけ小さい規模の町なのか、と。

村か！？

村じゃないと無理だろ！



村唯一の占い師が私一人で、私が一括に村の人たち請け負ってるなら被るかもしれない…
それでも、彼が「占い受けに行こう！」と思わないと無理だからね？？



「先日パンをくわえた娘とぶつかったじゃろ？」

とかいくら小さな村で日常生活でたまたま彼に出会っても、私、声かけないからね！？
だって、明らかな不審者じゃね！？


いや、小さな村の占い師一人だったらもう既にだいぶん不審者扱いされている気はするけれど
更なる不審者扱いは避けようとするはずだから、日常はおとなしく過ごしていると思う！(私の性格上)。


とかまで色々リアルに考えると


「運命の人だよ」

と、仮に宣告されたとしても
「すんなりカップリング」するのはなかなか難しいと伝わるだろうか？




まぁ、色々言いましたが。


あなたが興味を強く持った人。
若しくはとても身近に来る人。

それは、私の定義では既に「運命の人」なんだよね。

多くの刺激を受けるし
心が揺れるから


そのうえで

「どうしていきたいのか」


に対して、占いというツールを使って一緒に考えていくのが私の仕事。
と、思っている。




運命の人だったら、すんなり行きたいよね？

というか
色んな事にも疲れちゃって
「運命の人ならすんなりいく」って思いたいよね。


疲れちゃったり、苦しかった気持ちは凄くわかってあげたいけれど

「運命の人だったならすんなり上手くいく」

というのは、どう考えても違うんだよね。



障害が多くて、頑張らなくちゃならないときに
「これが結果につながるのであれば、努力をしたいけれど……」

という気持ちも解る。
けれど、努力は結果につながるのですよ。
それは、思惑通りの結果につながらないこともあるのだけれど、
思惑通りの結果につながることも、思惑通りではないけれど、そのプロセスがまた大切だった結果に繋がることも
あるのですよ。


何の事件もなくすんなりいった童話の姫と王子の話は見たことある？
「少女漫画みたいに」とか表現されることもあるけれど
少女漫画、割と紆余曲折するからね？


照れ屋な微妙な彼が「好きだ」とか言った瞬間打ち上げ花火とかあって
「え？　何？」
とかなるからね？

読者は両者の感情を知ってるけれど、
リアルでは主人公は、残念ながら彼の告白しようとした気持ちを見ることは出来ないし
花火の音の中で様子がおかしくなってなんか言ってる人しか目視出来ないからね？

仲良くしてて、「彼いいな」と思っていても、
たまたま花火見ようみたいな話になって、ドキドキしているのに相手はそっけなくて(←神様視点では照れているのは見えてもリアルでは見えず、むしろ嫌なんだろうかとか思う所作)
結構凹んでみたりしつつ
花火が上がったときに、怒っているのか機嫌が悪いのかなんか言ってるみたいな様子が見えて
解らなくて
「え？　ゴメン聞こえなくて。何だった？」
とか訊いたら
ブチギレられる。

のが、ヒロインの視点だからね？

しかもこれは結構終盤でも起こり得るシチュだからね？


少女漫画は神様視点で見られるので、ついつい安心した上で、もどかしくなったりするけれど

リアルは神様視点が無いから。
すんなりいく感触は「運命の人だからある」という確約なんて無いんだよね。


だから、
疲れちゃう気持ちも解るし
悲しくなっちゃう気持ちも解るし
もう、頑張りたくないって気持ちも解る


だから。

一緒に作戦練ってあなたのペースで頑張ろう。





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今年2018年4月10日19時〜　
占い+αのｽｸｰﾙ　グロリオーサさんで
伊泉龍一先生による生命の木連続5回講座の　第3回が開催されます。
第3回目からでも
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