前回に引き続き。
今回も「ヴァルキリー・プロファイル」からの名言です。

(前回情報→こちら)

今回は先に名言を。

『居場所を知るなどたやすいこと。おまえは選ばれたのだ。言うなればおまえを陥れた人間によって』
By ヴァルキリー(レナス)

YouTubeぺたり
ジェイクリーナスのシーン

何で自分が殺されたのか。
どうしてこういった事態になったのか判らないジェイクリーナス。

こいつは前回語ったように、タロットカードで言うなら「月」のカードを割り当てておきましょう。

まぁ、タロットはデッキによって、
または、人によって様々言われていたりしますが。

月が満ちて欠けて形を定めないように、
「よ〜わかりません」
という事を意味していたり。

「裏切り」なんて意味も割り当たっていたりしますよね。


まさに、ジェイクリーナスが受けた仕打ちは「月」のカードそのものではないでしょうか?

ジェイクの視点からして、何が分かったでしょう?
前回説明した隠者のカードで内省したところで、答えなんか出るはずもないのです。


だって。



「自分の思いとは関係のない意図が、水面下で動いていたのだから」



ただ、巻き込まれただけ。
死人に口無しとはまさにこのことと言わんばかりの結末です。

何をすればよかったのか。
何が正しかったのか。


見えるはずのない、闇夜。



全く違う視点に立つ女神であるヴァルキリーは言い放ちます。

「居場所を知るなどたやすいこと。おまえは選ばれたのだ。言うなればおまえを陥れた人間によって」


共に戦おう。
それが、お前の居場所なのだ。


天界で戦争勃発している神様にとって、人間界で起こる事柄など、正直どーでもええので。
お前さんの居場所は、こちらですよん、と。

人を陥れようだのと、下らぬ工作をした人間の事なら全て私は知っている、と。



どんなに考えても、どんなに頑張っても、
その視点からは見えないモノが、存在するのではありませんか?


騙されてしまったジェイクの様に――。
どんなにあがいても、戦乙女ヴァルキリーに選ばれなければ、知る由もなかった真実。




例えば、それは――好きな人の気持ちであったり――。

どんなに足掻いても。
知る事は出来ない人の心の内――。


そう。
ジェイクの事件も、実は人の心の内からスタートしているんですよね。
ただ、事件的に大きくなって、彼が巻き込まれているというのが、今回のゲーム上でのお話であって。


人が不安定になるとき。

それは、

自分自身の心が見えないときですか?
自分自身の心はタロットで言う「隠者」で見詰め合うとするなら――。


人の心が見えないとき――?


見えないからこそ、恐ろしいとも感じる人の心――。



だからこそ、「裏切り」なんてキーワードも、割り当てられているでしょうね。




凄い余談ですが。
月の事を思うと、私は歴史に詳しくないくせに、ついつい

「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」

と、藤原道長の歌を思い出してしまいます。

満月というのは、西洋では「狼男」だったりとか、不吉なイメージが多い様ですが、
日本では
上記の歌から推察するのに、なんだか知らんけど、良いイメージですわね?


けれども。
月は満ちも欠けもするので。


満ちていく月が怖いのか
欠けていく月が怖いのか

どちらにしたって、「変化する判らないもの」って、ある観点で考えると、怖いことですよね?

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