ホンジツChristmasイブ〜♪

Christmasっていうと、思い出すことがある。

小説書いていた私は
中学、高校と、Christmasが近くなると大学ノートにChristmasものを書きなぐっていた。
気分がChristmasムードになってくるので、なんだか書きたくなっちゃうんだよね。

Christmas完成を目指しているのに、いつも完成は大概年末年始で、
個人で書いている大学ノートにあとがきとかつけて、
「クリスマスネタなのに、思いっきり今、テレビで紅白やってます」
とか、書いていた(笑)

捨ててないから残ってるけど。

最初に書いたクリスマスネタはすっぽり忘れましたが、
15年前に書いたクリスマスネタは、

a moonlight night
〜月明かりの下で天使が微笑む〜


だった、、、

あらすじ
なんか感受性豊かな高校男子が主人公。
彼は自分に自信が持てない、ちょっと後ろ向きな男の子。
そんな彼の趣味は絵を描くこと。
アイデンティティーっていうか。
けれども、そんな絵にも自信が持てず。
美術の時間に、美術の若いメンズ先生に絵を認められ、先生の誘いかけで顧問と部員一名の気楽部活に所属。
けれども、コンクールに出展とかは怖すぎて頑なに拒否。
彼は昼の休み時間や、放課後に屋上に画材道具を持ち込んで一人で絵を描くのが好きだった。
誰にも邪魔されない、自分だけの時間。
そんなある日、放課後に隣のクラスの可愛い女の子がやって来る。
「ここで何をしてるの?」
「絵を描いてるの? 見せて〜」
頑なに拒む主人公だが、絵を見られてしまう。
しかし、彼女は大絶賛。
彼女との放課後の交流がはじまる。
平常時、他のクラスなのもあって声をかける機会もないし。
けれど、放課後に屋上に行けば、彼女は必ずといっていいほど姿を見せる。
いつしか、彼女に恋心を抱きはじめる主人公。
他愛もない会話をしながら絵を描くだけ。
けれども、何よりも楽しかった。
二学期も終わりを迎えようとする頃、校内コンクールが開かれる。
毎年のコンクールで、美術好きの校長が選定に参加するとかで、校内ものなのに設定が厳しく、金賞はおろか、銀賞、銅までもが「該当作品なし」なんてことが多々あるコンクールだ。
想いを寄せる彼女が
「折角だから、出してみなよ」
と、誘いかける。
色ボケして「うん♪」なんて答えたものの、いざ出展となるとなかなか描くことが出来ない。
ラフ絵を何度もボツにして、毎晩遅くまで思案する。
夜に外を眺めると、美しい月夜。
お月様が、しとやかでけして主張しすぎることなく、けれども圧倒的な存在感を誇る、想いを寄せる彼女に見えた。
月に手を伸ばす。
消して、届くことのない彼女。
まるで、彼女は月のようだ。
そんな冷えたある朝、起きたら街は一面雪色にそまっていた。
この雪景色を屋上から見たらどんなだろう!
主人公はワクワクと早くから家を出る。
ダッシュで向かった屋上は、美しくキラキラ光る新雪。
の、中に足跡を見つける。
見れば、既に屋上から下をのぞきこんでいる彼女が居た。
「あ。やっぱり来た」
冬で冷えきって澄んだ空気。
白い歯をのぞかせて笑う彼女が、天使に見えた。

瞬間、主人公には構図が浮かぶ

月明かりの下で、天使が微笑む

それから、主人公は怒濤の勢いで絵を描きはじめる。
絵を完成させ、出展完了したら告白することを心に決める。

ボロボロになって絵を完成させ、コンクールに出展。
パラパラ雪の降った日のこと。

放課後に意を決して告白。
「つきあっているひとがいるの」
あえなく撃沈。
誰って
美術の若いメンズ。
実は、美術の先生から彼の才能を聞いて、単純に興味を持っていた彼女。

そんな!
大人なんて、大人なんて、、、
だいきらいだーーー!

な、主人公。
朝降った雪は、夕方には溶けてぐちゃぐちゃになっていて、
まさに自分と彼女みたいに思う主人公。

死んじゃえばーか。
な、冬休みを過ごすうち、少し落ち着く主人公。
三学期開始。
学校に行くと、校舎付近で人だかり。
あ。
校内コンクール発表の日だった。
なんてことに気づく。
で、どうせと思って掲示板を除きそむと、金賞「該当作品なし」
校内なのになんでこんな辛口なんだよ、と、立ち去ろうとした目のはしに、銀賞作品が入る。

a moonlight night
〜月明かりの下で天使が微笑む〜

描き覚えのある、天使。
まさに、彼女の笑顔。
一気に涙が溢れだすーー。

end。


な、作品でした。
Christmasネタではないながら、Christmas時期、そして冬っぽい作品として仕上げたイメージでした。


あー。
懐かしい。

主人公の名前すら忘れたけど。


今は忙しくて、Christmasネタを書こうと思えない自分に

時々

萎えたりします。

とほほ(;´д`)