今回もヴァルプロです。
ヴァルキリー・プロファイル 咎を背負う者


『・・・迷ってなどいないさ。何が正しいのかなんて、どうせ俺にはわからない。』
by ウィルフレド



とはいえ。
今回焦点は、名言がっていうわけではなく、
もうある種このゲーム全体の設定がというところでしょうか。


オフィシャルサイトから引用
「とある王国に、一人の青年が傭兵として雇われていた。
 青年の名前はウィルフレド。
 幼馴染でもあり親友でもあるアンセルと共に、
 戦場を渡り歩くよう塀となったウィルフレドの旨には、ある決意が秘められていた。
 その決意とは、
 『エインフェリアとなって戦乙女に近づき、復習を果たす』
 というものだった。
 幼き日、戦にて父を失ったウィルフレドは、父と共に戦ったという兵士から
 『お前の父は戦乙女に選定されたのだ』と知らされた。
 証拠となるのは、遺体のそばに落ちていたという一枚の白い羽。
 人間界ミッドガルドでは、戦乙女に選定されたものは、神の兵士エインフェリアとして、神界ヴァルハラに招かれると言われていた。
 そこで起きる神界戦争に召集されることは、武人として大変な名誉であり、遺されたものは喜ぶべき栄誉であると。
 しかし、いざ遺される立場となった時、ウィルフレドにとって戦乙女とは、不吉を運ぶ死神でしかなかった。
 愛していた父を奪われた悲しみ。
 稼ぎ手を失った一家に訪れた貧窮、そして訪れた妹の死。
 日を重ねるごとに、神のこまとして徴兵された父への思いは募り、
 父を連れ去った戦乙女への憎悪は深まっていった」

オフィシャルサイト
VALKYRIE PROFILE 咎を背負う者

DSゲームです。

You Tube咎を背負う者オープニング


DSだっていうのに、このOP映像のクオリティっていったら……

というマニアトークは横へ置いて。


私はこのDSは未クリアです。
システムがかなり難しかった。


主人公ウィルフレドは、冥府の女王ヘルと契約を取り交わします。

憎き戦乙女は神様ですから、対峙するなら邪悪な力を借りねばなりません。

彼は戦闘のたびに「ミッション」を課されます。
女王ヘルから要望される、邪悪なポイントをクリアしなくてはならない。

あんまり覚えていませんが、「いかに邪悪な戦い方をしたか」だったような――。

いかに圧倒的な差で、相手を囲んで袋叩いたり、HPが0になっても続けて攻撃をしかけるなどをすることでポイントが地味に溜まった気がします。

仲間と連携を組み、相手を囲んでボコる。

勿論、敵との力の差がある状態でのことではないので、頭脳プレイで回り込んだりしながらその状況を作り上げるというゲームシステムだった気がします。
難しい……。

更に、ヴァルキリーの落とした羽を「憎き相手の残したもの」として一枚持っているのですが、
そこに冥府の女王ヘルが力をこめています。

どうにもならない時には羽の力を使うと、仲間一人を選定する事が出来ます。
選定されたキャラクターは、その戦で能力値が上がり、激しい強さを見せます。

しかし、対価として、戦闘終了時、選定されたキャラクターは死亡。
二度と帰らぬ人となるわけです。


仲間一人を犠牲にして、白い羽は少しずつ黒く染まります――。


仲間が減れば次の戦闘では苦戦を強いられる。
誰を犠牲にし、どのように戦闘を進め、


冥府の女王ヘルの要望する、邪悪な力を溜めながら、



いかに――復習を果たすか。


く、、、、、黒い。


さて。
この状況を私はタロットカードで「節制」を割り当てていこうと思うわけです。
両手に持つカップから、あっちゃこっちゃと水を流している絵が描かれていたりしますが。

まぁ、解釈それぞれ沢山ありますけれども。

今回、
異質のモノから全く別の第三のものを作り出すこと――。
バランス。
で、焦点をあてて話をしてみたいかな、と。



異物が混ざり合うと、その中でバランスを保つのは実に難しく。
けれど、異質なものが混ざり合うことで、新たな何かが生まれる可能性もあるという――。


主人公ウィルフレドは、ミッドガルドに居る普通の人間。

憎いのは戦乙女ヴァルキリー。

冥府の女王ヘルに力を借りる。

しかし、ヘルの配下に下りきっているわけではなく、あくまで目的のための選択なのです。

同じくミッドガルドに居る、それぞれの事情はあれども共に旅をするに至った仲間達――。


仲間を選定し、白い羽を黒く染めるのも、選択――。
出来る限り仲間を大切にしながら戦い進めるのも、選択――。
(ちなみに、羽を黒く染めれば染めるほど、主人公ウィルフレドの性格は邪悪に変貌するシステムらしい)


複雑な心境の中で、揺れ動きながら進んでいく主人公は、沢山の感情を織り交ぜながら、誰も進んだことのない道を進んでいるのではないか?


そんな気がするんですよね。


だから。

節制の状況で心のバランスを保つのは、大変に難しいことなんじゃないかなぁって思います。



まぁ、ゲームも大変難しかったんだけどね。
私、仲間殺せなかったもん(←そういう問題?)。



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