凛とした美しさ。
全てのものを見据え、ただ、何をすることも出来ず。
そこにたたずむ――。
そんな姿は、私は時にタロットカードで言うなら「女教皇」に見えたりするんですね。
先にタロットのカードの話を振ったのは、女教皇はこれに限った読み方をしないから。
けれど。
それでも、このヴァルキリー・プロファイルの詩帆ちゃんは、私は女教皇のある一面を語っているような気がしてならなかったりもするのです。
ヴァルキリープロファイルは……
何度となく語っていますが、北欧神話設定を微妙に拝借した設定を成されたゲームです。
戦乙女であるヴァルキリー(レナス)は、
天界で勃発した戦争に使える戦士をみつくろうため、良質なエインフェリア(人間)の魂を選定します。
そんな中で選定された一人、歌姫の詩帆――。
戦乱続く世の中です。
生まれながらにして目の見えない詩帆は、歌姫として育てられます。
彼女が歌うその歌は、死の歌。
兵士達を狂乱させ、バーサク状態(狂戦士)へと変貌させる恐ろしい歌です。
故に、彼女がかり出される戦争はなかなかの成績を上げます。
けれど――。
死をも恐れぬ狂戦士達。
血しぶきをあげながらも狂った様に刀を振り回す男たち。
目は見えずとも、人が倒れ傷つき息絶える音を聞き、彼女はどれだけ心痛めていたことでしょう。
それでもなお。
彼女は歌うしかなかった。
彼女の存在意義は、戦士を狂わせる歌を歌う――それだけだったから――。
ある戦で、彼女は歌をやめることを決意します。
同胞から蹴られ、歌うようにしむけられても彼女は口を閉じたまま――。
狂戦士にならなければ、戦には負ける――。
敵方の蘇芳という武将が、歌姫である詩帆を見つけ、語りかけます。
『歌を捨てて、何を望む』
by 蘇芳
『死です』
by 詩帆
もう、開放して欲しかった。
私が存在するということは、人が死ぬということ。
そんな呪われた運命なら、私はいらない――。
「与えることに疲れ、与えられることを望む私は、さもしい女でしょうか」
彼女の言葉はとても重い。
与えられることを望むのは――死――。
しかし、蘇芳くんは美しい歌姫を手にかける事は出来ず。
お持ち帰りしたのですが、
「この女は数多くの同胞を死に至らしめた元凶だぞ!」
と上司らしき武将が、詩帆を殺してしまいます。
YouTubeぺたり。
詩帆エインフェリア選定
切なく。
儚くも、どこか気丈で。
凛とした美しさ。
運命には抗うことはできないと、ただひたすらに全うし続け――。
けれど。
心の中でふつふつと騒ぎ出す違和感。
死んでいく――私の所為で、死んでいく――。
私の存在意義は?
人を、殺すこと?
人殺しに加担する、許せない自分。
深く思い悩み、考えながらも受身で居続けた詩帆。
そして、能動的に動くときには、またマイナスな動き方をしてしまう、そんな詩帆は、
どこか少し女教皇を彷彿とさせたりもするのです。
(ていうか、女教皇はなんか好きなカードなので、女子割り当てをするならバリエは沢山あります)
で、個人的な話ですが、詩帆がキャラクター的に好きかと言われると、そこまで好きじゃなかったり。
昔はキライな類でしたが、最近はちょっと好きになりました。
私は、発想が男っぽい女の子が好きなんですね(メルティーナみたいな)
全てのものを見据え、ただ、何をすることも出来ず。
そこにたたずむ――。
そんな姿は、私は時にタロットカードで言うなら「女教皇」に見えたりするんですね。
先にタロットのカードの話を振ったのは、女教皇はこれに限った読み方をしないから。
けれど。
それでも、このヴァルキリー・プロファイルの詩帆ちゃんは、私は女教皇のある一面を語っているような気がしてならなかったりもするのです。
ヴァルキリープロファイルは……
何度となく語っていますが、北欧神話設定を微妙に拝借した設定を成されたゲームです。
戦乙女であるヴァルキリー(レナス)は、
天界で勃発した戦争に使える戦士をみつくろうため、良質なエインフェリア(人間)の魂を選定します。
そんな中で選定された一人、歌姫の詩帆――。
戦乱続く世の中です。
生まれながらにして目の見えない詩帆は、歌姫として育てられます。
彼女が歌うその歌は、死の歌。
兵士達を狂乱させ、バーサク状態(狂戦士)へと変貌させる恐ろしい歌です。
故に、彼女がかり出される戦争はなかなかの成績を上げます。
けれど――。
死をも恐れぬ狂戦士達。
血しぶきをあげながらも狂った様に刀を振り回す男たち。
目は見えずとも、人が倒れ傷つき息絶える音を聞き、彼女はどれだけ心痛めていたことでしょう。
それでもなお。
彼女は歌うしかなかった。
彼女の存在意義は、戦士を狂わせる歌を歌う――それだけだったから――。
ある戦で、彼女は歌をやめることを決意します。
同胞から蹴られ、歌うようにしむけられても彼女は口を閉じたまま――。
狂戦士にならなければ、戦には負ける――。
敵方の蘇芳という武将が、歌姫である詩帆を見つけ、語りかけます。
『歌を捨てて、何を望む』
by 蘇芳
『死です』
by 詩帆
もう、開放して欲しかった。
私が存在するということは、人が死ぬということ。
そんな呪われた運命なら、私はいらない――。
「与えることに疲れ、与えられることを望む私は、さもしい女でしょうか」
彼女の言葉はとても重い。
与えられることを望むのは――死――。
しかし、蘇芳くんは美しい歌姫を手にかける事は出来ず。
お持ち帰りしたのですが、
「この女は数多くの同胞を死に至らしめた元凶だぞ!」
と上司らしき武将が、詩帆を殺してしまいます。
YouTubeぺたり。
詩帆エインフェリア選定
切なく。
儚くも、どこか気丈で。
凛とした美しさ。
運命には抗うことはできないと、ただひたすらに全うし続け――。
けれど。
心の中でふつふつと騒ぎ出す違和感。
死んでいく――私の所為で、死んでいく――。
私の存在意義は?
人を、殺すこと?
人殺しに加担する、許せない自分。
深く思い悩み、考えながらも受身で居続けた詩帆。
そして、能動的に動くときには、またマイナスな動き方をしてしまう、そんな詩帆は、
どこか少し女教皇を彷彿とさせたりもするのです。
(ていうか、女教皇はなんか好きなカードなので、女子割り当てをするならバリエは沢山あります)
で、個人的な話ですが、詩帆がキャラクター的に好きかと言われると、そこまで好きじゃなかったり。
昔はキライな類でしたが、最近はちょっと好きになりました。
私は、発想が男っぽい女の子が好きなんですね(メルティーナみたいな)