また、今回もヴァルキリー・プロファイルからの名言です。

ジョジョの名言依頼を受けましたが、名言を見てもシーンをすっかり忘れている……
1回しか読んだこと無いからなぁ……
いずれ、とは思っています。

今回の名言は夢瑠ちゃんです。

夢瑠人物紹介 :
人魚族の少女。
倭人の血を受け継いでおり、人間の姿に変化することができる。
人見知りが激しいのは生まれ育った環境のため。
快活な性格もその境遇のため。
悲しさがこの少女を作り出した。


彼女は半分人魚。
倭人の血を引いた彼女は、人魚族の中でものけもの。
人魚の母が死んだとき、一族は誰も悲しまなかったのです。
娘である夢瑠までもが、周りの目を気にして悲しむことが出来ませんでした。
そして、人間である父を探し、代わりに涙を流して欲しいと陸地へと上がります。

彼女は自分の身の上をひた隠し、ひたすらに明るく振舞います。
人物特性に「媚び媚び」という項目があるほど、人に媚び媚び。
ブリブリ。

故に、鰤とは程遠い私は、彼女の事が何度プレイしてもあまり好きにはなれませんでしたが……

とはいえ。
彼女なりの境遇があって、そうせざるを得ない状況だったのでしょう。
一匹狼を選択できない者が選択する、
または、自分を偽る器用さを持ち合わせた者が選択する、道化の道――。



『傷つく心を守ってくれる、道化の仮面は魔法の仮面。
 どんな悲しいときだって、仮面をつければ幸せいっぱい。
 だけどいつしか道化の仮面は、顔に張り付き心を縛る。
 仮面を外せぬ道化師は、笑い顔のまま涙を流す』



夢瑠ちゃんの様に見事に媚び媚びなキャラクターを演じられなかったとしても、
人は大なり小なり、こんな想いを抱えたりするのではないでしょうか。

自分を偽っていただけのつもりが、いつしか自分本来の姿を出す術を忘れてしまった――。

自分を偽る――それは、自分自身に対する、裏切り行為。

なぜなら、自分以外の他人が、素の自分を表現してくれることなどある筈もないのだから。

こんな彼女に、私はタロットカードであえての「吊るされた男」を割り当ててみます。


ウェイト・スミスパックであれば、吊るされた男は殉教者だったりオーディンだったり様々言われていますが、

マルセイユなら、「裏切り者」です。
裏切り者が罰を受けて、吊るされる。
まっさかさまに吊るされて、大変に苦しい状態。


自分の心を偽り、上辺の交流を選択した結果、
次第に自らの首を絞め、吊るされてしまった夢瑠――。


吊るされた男の指し示す「裏切り」というものは、判り易い裏切りだけではない――という視点を与えてくれそうな気がしますね。

自らを守るために行った行為は、自らを裏切る事になった。

ちなみに。
夢瑠ちゃんに想いを寄せる同年代の男子が居たりした訳ですが――。

夢瑠は父も亡くなっていたことを知り、亡くなった両親に遭う為に、人魚になって海の中の大渦に飛びこんで行くわけですな。
それを止めることも出来ずに見ていた、想いを寄せる男子。

――どうか。彼女が両親と出会えますように――。

彼の願いは戦乙女ヴァルキリーに届きます。

彼もまた、ある側面で自分の想いに嘘を吐いた――。


矛盾ですよね。
夢瑠には死んでほしくなんてない。
ずっと一緒に笑っていたい。
でも、夢瑠には幸せになってほしい。
明るく振舞いながら、心はずっと孤立していた夢瑠を癒せるのが、亡くなった両親だとしたら。
どうか、両親に出会えますように――。


夢瑠と共に幸せになりたいという気持ちを押し込めた、自分に対する裏切り行為――。
夢瑠が両親に出会えたという事は、夢瑠は亡くなったという事。

想いを寄せる女が亡くなる事を望んだ自分。


自らの想いを主張できるのは、自分しかおらず。
自分が自分を裏切ったなら、誰も見つけてはくれない、自分の心の内――。



「彼女を想うが故に、彼女の死を願うのか」



ヴァルキリーのこの台詞はとても重かった気がします。

彼女を想っていた。
想っていたから、死を願った。

彼女が生きて帰る保証などない。
けれど、男の子は信じることを選択したのです。
彼女が、幸せになったという事を――。

(YouTubeぺたりユメル エインフェリア選定)

「傷つく心を守ってくれる、道化の仮面は魔法の仮面。
 どんな悲しいときだって、仮面をつければ幸せいっぱい。
 だけどいつしか道化の仮面は、顔に張り付き心を縛る。
 仮面を外せぬ道化師は、笑い顔のまま涙を流す」


心を縛られてしまったら、もうなかなか抜け出せない。
吊るされてしまったら、自分で縄を解くことは出来ない。


手っ取り早いのは、別の誰かが素顔の存在を見透かして見つけてあげること。
当人が表現できなかった自分自身を、他人が見つけてあげるわけです。
「私は、知っているよ」
たった、それだけ。

たったそれだけのことですが、

素顔を見透かされたその瞬間、笑顔だった道化師は顔を歪めて涙を流す事が出来るのです。


故に。

占い師は腕をまくって、クライアントさんの素顔を捜しに行ったりもするわけですね。


なんつって。


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